「愛と感謝で波動を上げましょう」って、言われすぎてもう聞きたくないって思っていませんか?
“上”は何をしてるの?ただ見てるだけ?もう限界なのに。そんなふうに感じてしまうのは、あなたが間違っているからじゃありません。むしろ、それが“本当の目醒め”のはじまりかもしれません。
スピリチュアルがうさんくさく感じるのは、あなたの感性が鋭いから
「感謝しなさい」「愛で包みなさい」。そう言われるたびに、あなたの心はどこかザワつきませんか?
そんなあなたの違和感は、正しいです。
なぜなら、本物のアセンションは“感情を否定しない”ところから始まるからです。
怒りや不信感、疑いは“波動が低い”証拠じゃありません。
むしろ、それがなければ第一波のアセンションには入れません。
スピリチュアル界ではしばしば「ポジティブであれ」と教えられます。
でも、それって本当に正しいのでしょうか?
本当に愛だけが答えなら、あなたの苦しみはもう終わってるはずです。
あのアラン・ワッツはこう語りました。
「神とは、狂気と秩序の両方に宿る」。
ワッツは、東洋思想と西洋哲学をつなぎ、合理性と神秘の橋をかけた思想家です。
彼のこの言葉は、今のあなたの疑問すべてを肯定してくれるものだと思います。
あなたが今、スピリチュアルに腹が立っているなら、それは“目醒めの扉の前”にいる証拠です。
アセンション第一波で起きる「影の統合」とは?
アセンションの第一波に入った魂は、ある決断をします。
それは、光だけでなく「影」も自分の一部として受け入れるということです。
ここでは、“高次の自分(ハイヤーセルフ)”をこの現実に降ろしていく「具現化(エンボディメント)」のプロセスが起きます。
でも、それはふわふわした光のイメージなんかじゃありません。
実際には、こういう体験が増えていきます:
- 理由もないのに孤独感が襲ってくる
- 肉体がだるく、何もできない日がある
- 誰とも話したくない、でも孤独が怖い
- これまで信じていたものがすべて嘘に見えてくる
これらは「落ち込んでいるから」でも「波動が下がったから」でもなく、
多次元的な自己が“統合され始めている”サインです。
あなたは人間としてだけでなく、「宇宙的な存在」としても存在し始めています。
けれど、この段階で多くの人が誤解します。
「これはおかしい」「自分がおかしくなってるんじゃないか?」と。
いいえ、違います。
それは新しい自己を迎え入れている“混乱期”です。
スピリチュアルと狂気の境界線に立つとき
精神的に限界を感じている人ほど、スピリチュアルに惹かれます。
そして、惹かれたはずのその世界でさらに傷ついてしまう。
- 「統合失調症と何が違うの?」
- 「もう、自分が何を信じたらいいのか分からない」
そう感じたことがあるなら、あなたは今、“本物の目醒め”の扉に手をかけています。
アセンションの第一波では、自我(エゴ)が揺らぎ、現実感が崩れていきます。
これは「壊れる」のではなく、「再構築」なのです。
でも、この段階で現実にしがみつこうとすればするほど、
体も心も魂も、どんどん崩れていきます。
無理やり今までの世界に自分を押し戻そうとすることで、
- 体調不良が続く
- 孤立感が深まる
- 思考がまとまらなくなる
- 眠れない・泣きたくなる・イライラが止まらない
という【魂の崩壊】が加速してしまいます。
「影」を超えた先に、本当の“光”がある
ではどうすればいいのでしょうか?
「愛と光を信じればすべてうまくいく」とは、私は言いません。
むしろ今、あなたの中にある“影”をしっかりと見つめてください。
- あなたが感じている怒り
- 疑い
- 失望
- そして“もう終わらせたい”という思い
それらを「なかったこと」にしないでください。
カール・ユングは言いました。
「影を見なければ、光の意味はわからない」。
ユングは現代心理学と深層意識の探求に大きな功績を残した人物であり、彼のこの言葉は、スピリチュアルの本質に最も近いと私は感じています。
あなたが抱えている“うさんくささ”も、“怒り”も、“希望なんか持てない”という声も、
すべてはあなたが真実に近づいている証拠です。
まとめ
あなたが感じた「愛と光」の違和感。
それは“間違い”ではなく、むしろ“最初の一歩”でした。
スピリチュアルとは、本来「感情を否定しないこと」です。
光だけでなく影も、自分の中に受け入れていくプロセスです。
あなたの中の影は、ただの闇ではありません。
それは、まだ光を当てられていない“真実の種”です。
そして、あなただけがその種を咲かせることができます。
だからどうか、怒っても、泣いても、信じられなくなってもいい。
それすら、アセンションのプロセスの一部なのです。
あなたの中の影が光になったとき、
世界は少しずつ、確かに変わっていきます。