「なぜこんなに物忘れが激しくなったのか、まるで自分じゃないみたい…」
その不安、痛いほどよくわかります。
でももしかするとそれは、“壊れている”のではなく“生まれ変わろうとしている”サインかもしれません。
今、あなたの中で起きていることには、深くて神聖な意味があります。
記憶が消える不安は、「統合」の始まりかもしれない
アセンションのプロセスに入った人の多くが、ある共通の違和感を訴えます。
それは、「忘れっぽくなる」「話していた内容を突然思い出せない」「数を間違えるようになる」——
まるで脳がゆっくりとシャットダウンしているような感覚です。
でも、あなたの魂は壊れてなどいません。
むしろ今、その“意識の構造”が古いエゴのテンプレートから、次元を超えた統合型の意識へと移行しているのです。
この記憶喪失のような現象は、単なる機能低下ではなく、脳内の情報処理回路そのものが再構築されているという可能性もあります。
神経科学者のジル・ボルト・テイラー博士は、脳卒中の体験を通じて「左脳の静寂が訪れたとき、私は宇宙と一体だった」と語っています。
思考の構造が壊れるとき、そこには新しい意識が生まれるスペースができるのです。
アセンション症状としての「記憶の脱落」は何を意味するのか?
記憶が消えるというのは、何かを失ったのではなく、新しい情報の流れに備える“脱構築”のプロセスです。
このとき、あなたの内側で起きていることは以下のようなものかもしれません:
- 古い信念体系の解体
子どもの頃から染みついていた「ねばならない」や「こうあるべき」が機能不全になり、記憶の土台ごと崩れていきます。 - 思考のタイムラグ
3次元的な言語処理では対応できない新しい“感覚的知覚”が目覚めつつあり、言葉を通すまでに時差が生まれます。 - 内的エネルギーの再配分
外に向かっていたエネルギーが、内なる統合のために再集中され、外的な記憶へのアクセスが一時的に不安定になります。
これらは、あなたが魂の中核へとアクセスしはじめている証拠です。
今までの世界に適応するための記憶よりも、“ほんとうの自分”に目覚めるための静けさが必要になっているのです。
ヒエロス・ガモス――「記憶の崩壊」が示す統合の錬金術
スピリチュアルな古代の知識体系では、ヒエロス・ガモス(聖なる結婚)という言葉があります。
これは「魂」と「スピリット」、あるいは「内なる男性性」と「女性性」の完全なる統合のプロセスを指します。
この統合プロセスの中では、意識の“表層的な役割”が次々と解体されていくため、
記憶の混乱や感情の起伏、眠気、孤独感などが激しくなることがあります。
でもそれは、まさにアルケミー(錬金術)なのです。
“火のような葛藤”で魂を焼き尽くし、金(純粋な意識)に変えていく——
それが今、あなたの中で起きている“記憶の喪失”の真の意味です。
スピリチュアリストのリサ・トランスは、「記憶が曖昧になるのは、過去と未来の境界線が消えたサイン」と言います。
つまりあなたは、「直線的な時間」の幻想を超えた、新しい時空感覚に移行しているのです。
あなたは「壊れている」のではなく、「進化している」
この症状が続く中で、多くの人がこう思います。
「私は頭がおかしくなったのかもしれない」
「このまま何もできない人間になっていくのでは…?」
でも、それは違います。
あなたは今、“自分というパズル”を新しい配置で組み直している途中です。
思い出せないのは、あなたが「もう必要のないパーツ」を手放しているからです。
そしてそれは、高次の自己と繋がるための準備なのです。
統合とは、決してスムーズで美しい旅ではありません。
むしろ“崩壊”を通してしか、真の融合は起きないのです。
まとめ
記憶が曖昧になるのは、「魂が忘れようとしている」からではありません。
あなたの中で、新しい意識がスペースを欲しがっているからです。
過去の記憶という“古いマップ”を手放すことで、あなたの魂は“今ここ”に完全に存在する力を取り戻します。
まとめ
「記憶をなくす」という現象が、実は“破壊”ではなく“再統合”のプロセスだと知るとき、
私たちは自分の混乱すらも、深い愛と理解で抱きしめることができます。
今、あなたの中で崩れているものは、決して「終わり」ではありません。
それは、新しい“光の身体”への準備です。
少しずつでも、自分の感覚に耳を澄ませてください。
あなたは、ちゃんと進んでいます。